FXを始めるためにまずしなければならないのは、FX会社選びです。
現在、日本には100社ほどのFX会社がありますが、スプレッドの狭さやサービス内容はFX会社ごとに異なります。
このページではFX会社の選定基準や口座開設の手順などを解説していきます。
Contents
FX会社の選定基準
スプレッド
スプレッドとは売値と買値の差であり、FXでは実質的な手数料(取引コスト)となります。
よってスプレッドが狭いほどトレードの利益も出やすくなるということです。
ポジションを長期保有する場合はスプレッドはそれほど重要ではないものの、デイトレードやスキャルピングなど短期的な取引をメインにする投資家にとってはスプレッドはたいへん重要です。
スプレッドはFX会社や取引する通貨ペアによって異なり、日本で最も取引量が多いドル円は0.3銭が最安値の目安となります。
※スプレッドについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
スプレッドの狭いFX会社
米ドル/円のレートは110.25円、ユーロ/ドルは1.1431ドルといったように、円と外貨の通貨ペア、外貨同士の通貨ペアではレートの尺度が異なります。
pipsとは、その通貨ペアごとの値動きの尺度をわかりやすくするために作られた、為替の共通の最小単位です。
日本円と外貨の通貨ペアなら1銭=1pips、外貨同士の通貨ペアであれば0.0001=1pipsとなります。
(円が絡む通貨ペアは少数第2位、外貨同士の通貨ペアは少数第4位を見る、と考えるとわかりやすいでしょう。)
最小取引単位
取引できる最小単位もFX会社によって異なります。
以前は最小取引単位を1万通貨〜とするFX会社が多かったのですが、最近は1000通貨~取引ができるFX会社も増えてきています。
1ドル100円のときに25倍のレバレッジをかけて米ドル/円の取引をする際、1万通貨では約4万円の証拠金が必要となりますが、1000通貨ですと約4000円です。
小さなリスクでFXを始められるので、初心者の方にはオススメです。
当スクールがメインで使っているSBIFXトレードでは、最小1通貨単位からの取引が可能となっています。米ドル円であれば約4円の証拠金で取引をスタートすることができます。もちろん、1通貨単位での取引ではそれほど大きな利益はあげられませんが、練習トレードには持ってこいです。
※証拠金とレバレッジについてはコチラの記事で詳しく説明しています。
取引できる通貨ペアとスワップポイントの水準
日本のFX会社では、通常20〜30の通貨ペアを取り扱っています。
メジャーな通貨はどこのFX会社でも取り扱っていますが、マイナー通貨の取り扱いにはFX会社ごとに差があります。
マイナー通貨の中にどうしても取引したい通貨がある場合は、口座開設を検討するFX会社がその通貨ペアを取り扱っているかを確認しておくと良いでしょう。
また、スワップポイントの水準もFX会社ごとに異なります。長期的に保有してスワップポイントの獲得を目指すキャリートレードの場合は、スワップポイントの水準もかなり重要になります。
※スワップポイントについてはコチラの記事で詳しく説明しています。
口座数
口座数は投資家からの信頼とも言い換えることができます。長く投資を続けるためには、口座を開設するFX会社の経営の安定と信頼性も大切です。
ただ、投資家の資金はFX会社が預かっているわけではなく、信託銀行で別個に管理してあります。FX会社が破綻しても投資家の資金が失われることはなく、返還されます。
日本のFX会社であれば、上記の信託保全の仕組みがありますが、海外のFX会社にはこの仕組みがない場合があります。高額なキャッシュバックや高いレバレッジなど魅力的に思える海外のFX口座ですが、日本の法律に守られないというリスクがあることも理解しておきましょう。
サービスやキャンペーン
注文方法や取引ツールなどもFX会社ごとに違いがあります。また、相場動向や経済指標の予想と結果など、独自にマーケット情報を配信しているFX会社も多く、その内容や質にも差があります。
デモ口座を開設すれば、バーチャルトレードの中でサービスを試すこともできます。デモ口座をいくつか開設して使い勝手を比較してみるのも良いかもしれません。
キャッシュバックやスプレッド無料、プレゼントなどのキャンペーンも定期的に行われていますので、そちらも参考にされてみて下さい。
FX会社の比較表
ご説明した選定基準を中心に、主要FX会社を比較すると以下のようになります。
よかったら、参考にされてください。
※口座数は2018年3月時点のデータとなっています。その他項目についても、詳細は各社のウェブサイトにてご確認ください。
口座開設の手続き
FXを取引するためには、事前に専用口座の開設が必要です。口座開設の手続きはネット環境さえあれば、スマホやパソコンから気軽に行うことができ、最短翌日からトレードを始められます。どこのFX会社も口座開設の手順に大きな違いは無く、以下のような流れで口座開設の申請を行います。
口座開設の手順
①選んだFX会社のウェブサイトにアクセスして「口座開設」のアイコンをクリック
②住所、氏名、生年月日などの情報を入力する
➂本人確認書類とマイナンバーがわかる書類を提出(スマホなどで撮影した画像をアップロードまたはメールに添付)
※本人確認書類…運転免許証、保険証、マイナンバーカード、マイナンバー通知カードなど
④FX会社による審査が行われ、問題がなければ口座が開設される
⑤最短で申し込みの翌日には、ログインIDとパスワードが届く
⑥口座に入金すればすぐに取引を始めることができる
FX取引は主にインターネット上で注文を出します。口座への入金や利益が出た際の出金もオンラインで行うことができます。インターネットバンキングに対応した口座を作っておくと、入出金に手間がかからず便利です。
FX口座は複数開設しておくのもオススメ
FX口座は基本的に無料で開設できますので、複数の口座を持っておくのもオススメです。それぞれのFX会社にメリット・デメリットがありますので、いくつかのFX会社に口座を開設して、自分に合ったところを選ぶというのも良いでしょう。
FX口座をひとつしか持っていないと、システム上のトラブルが起きて取引が停止した場合にはトレードができなくなってしまいます。(頻繁に起こるケースではありませんが…)
複数の口座を持っておくことで、リスクの分散にもなるのです。
また、スイング(長期的なトレード)はこの口座、スキャルピング(短期的なトレード)はこの口座と言った具合に、取引スタイルごとにFX口座を使い分けている方もいらっしゃいます。FX会社ごとの強み(スプレッドの狭さ、スワップポイントの水準、約定スピードなど)を活かすことにもつながり、保有しているポジションの管理もしやすくなります。
まとめ
最後にこのページのポイントをまとめます。
①スプレッド
スプレッドはFXにおいて、実質的な取引コストとなる。狭ければ狭いほど、利益が上げやすい。
②最小取引単位
FX会社によって取引できる最小単位は異なる。許容するリスクを抑えたい場合は、より小さな取引単位に対応するFX会社に口座を開設したほうが良い。
➂取引できる通貨ペアとスワップポイントの水準
取引に対応する通貨ペアの数(通常20~30ペア)やスワップポイントの水準もFX会社によって異なる。どうしても取引したいマイナー通貨がある場合や、スワップ目的のキャリートレードを行う方は、確認しておきたい項目。
④口座数
投資家からの信頼度に値する口座数もひとつの選定基準。多ければ多いほど良いというわけではないが、チェックしておきたい項目。
⑤サービスやキャンペーン
取引ツールの操作性やマーケット情報の配信、口座開設の特典なども各社に個性がある。サービスを実際に使って比較するにはデモ口座を開設してのバーチャルトレードがオススメ。
①口座を開設したいFX会社のウェブサイトにアクセスして「口座開設」のアイコンをクリック
②住所、氏名、生年月日、職業、投資経験など、口座開設に必要な情報を入力
➂本人確認書類とマイナンバーがわかる書類を提出
(スマホで撮った写真をアップロードでもOK)
④FX会社による審査に問題が無ければ、口座が開設される
⑤後日、ログインIDとパスワードが郵送される
⑥口座に証拠金を入金すれば、取引を始めることができる
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