FXでは相場の動きに合わせて「買い」か「売り」、いずれかのトレードを仕掛けて利益をあげることができます。
しかし、そもそも「相場はなぜ動くのか?」「どのような要因で動くのか?」と疑問に感じませんか?
為替相場は様々な要素が絡んでいるのですが、その多くを占めるのが投資家の欲であり、心理なのです。
人間に思考パターンがあるように、チャートにもパターンが存在します。
チャートを分析して、より多くのパターンを知ることで勝率を上げることができます。
このページではそのパターンを知り、先の相場状況を予想するために行う
「チャート分析」の基本的な考え方をご説明していきます。
Contents
FXで利益を上げる仕組み(為替差益)
FXにおける投資対象は通貨ペア(2国の通貨が対になっているもの)です。
対をなす2通貨の強弱により為替レートが動きます。
「米ドル」と「日本円」が対になった「ドル円」という通貨ペアであれば、
ドルを買いたい人(円を売りたい人)が多いと相場は上方向(円安、ドル高)
ドルを売りたい人(円を買いたい人)が多いと相場は下方向(円高、ドル安)
に動きます。

FXのトレードで利益(※為替差益)を上げる方法は
①安く買って高く売る → 「買い」から入るトレード
②高く売って安く買い戻す → 「売り」から入るトレード
の2通りです。
※詳細はこちらの記事で説明しています。
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①安く買って高く売る → 「買い」から入るトレード
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上方向に動くと予想した場合は買い手として参戦
(安く買って、高く売る)
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②高く売って安く買い戻す → 「売り」から入るトレード
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下方向に動くと予想した場合は売り手として参戦
(高く売って、安く買い戻す)
相場が予想通りに動いた場合は、利益(為替差益)を獲得できます。
買い手と売り手の陣取り合戦?
FXの市場には「買い手」と「売り手」が存在し、その2チームが陣取り合戦をしています。
・買い手が優勢→相場は上方向に動く→買い手の陣地が広がる
・売り手が優勢→相場は下方向に動く→売り手の陣地が広がる
※上の画像のように、為替レートの値動きをグラフ化したものをチャートといいます。
FXという戦場で勝ち組となるためには
・どちらのチームが優勢か、その優勢はいつまで続くのか
・劣勢を強いられているチームはどこで反撃を仕掛けてくるのか
などをチャートから分析することが重要となります。
長いものに巻かれる(勢いのある方に加勢する)のがセオリーですが
その勢いがいつまでも続くわけではありません。
両チームが置かれている状況、これから勢いを増すチームはどちらかを見極めなくてはなりません。
過去のチャートから未来の値動きを予測することをチャート分析といいます。
では次のセクションからは実際にチャート分析の具体例とともに
陣取り合戦を見ていきましょう。
チャート分析①トレンド
チャート分析の基礎中の基礎となるのが、トレンドの把握です。
トレンドとは相場が動く方向性のことで
・上昇トレンド(アップトレンド):為替レートが上方向に推移
・下降トレンド(ダウントレンド):為替レートが下方向に推移
の2種類があります。


それを踏まえて、こちらのチャートをご覧ください。


上昇トレンドを形成しているように見えますね。


ここで買い手として参戦したとすると?


買い手チームはぐいぐい陣地を押し上げ
見事に利益を獲得できました!
このように、トレンドと同じ方向に参戦する
順張り(トレンドフォロー)がFXにおける基本戦略となります。
お次はこちらのチャート


下降トレンドに見えます。売り手として参戦しましょう。

しかし、この後、、、

売り手の陣地はどんどん狭まり・・・
損しちゃいましたね。
なぜかというと、先ほどのチャートをさらに引き伸ばすと・・・


先ほどの画像にあったチャートは大きな上昇トレンドの中に発生した一時的な下降だったのです。
だから下降は長続きせず、すぐに上昇に転じたというわけです。
「木を見て森を見ず」
チャート分析において陥りやすいミスのひとつ。
一部分だけではなく大局も見るということは、正しく相場環境を認識する上ではとても大切なことなのです。
チャート分析②サポレジ
お次のチャートをご覧ください。


この戦況を見ると買い手優勢の上昇トレンドであるように見えます。
しかし、、、
「ある理由でまもなく、売り手の援軍が押し寄せる」
と予知できるとします。

どちらに加勢しますか?
もちろん売り手ですよね。
この後、、、


援軍とともに攻勢を強め、「売り手」の一員として参戦したあなたは利益を手にすることができました。
売り手の援軍が来ると予想できた根拠をご説明します。
先ほどのチャートを引き延ばすと・・・


実はそこには買い手が何度も侵入を阻まれている売り手の城があったのです。
売り手には城からの援軍が加勢し、劣勢を跳ね返したというわけです。
チャート分析においては、「売り手」と「買い手」、両者の侵入を阻む水平線を
・サポートライン(下値支持線)
・レジスタンスライン(上値抵抗線)
合わせて「サポレジ」とも呼ばれます。


過去に反発が起きた安値に引く水平線→サポートライン(下値支持線)
過去に反発が起きた高値に引く水平線→レジスタンスライン(上値抵抗線)
ただ、その線上からピンポイントで跳ね返されることは稀です。
価格帯(ゾーン)として認識しておく方が良いでしょう。

サポートゾーン(下値支持帯)→買い手の城
レジスタンスゾーン(上値抵抗帯)→売り手の城

さて、次のセクションでは「サポレジ」によるチャート分析を駆使して、仮想トレードをしてみましょう!
「寝返り」「逃げ出し」は自由!要領よく立ち回るべし!
FXは上昇相場でも下降相場でも利益を上げることができます。
先ほどのようなチャート分析を行い、状況に応じて
・買い手についたり
・売り手についたり
要領よく手を返すことで、効率よく利益を重ねられるのです。


①買い手の城から、買い手として参戦!
②売り手の城で寝返り!
➂買い手の城で寝返り!
④売り手の城で寝返り!
⑤買い手の城を突破できそうなので、売り手の仲間とともに城を突破!
チャート分析をしっかりと行うと、ヒラリヒラリと華麗に立ち回ることができます。
おわりに
為替相場が動く理由や基本的なチャート分析について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
「なんだ!簡単じゃん!」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、戦場はそれほど甘くありません。
FXの戦場にはトレンドやサポレジの他にも相場環境に影響する要素は多く、トレーダーたちの思惑が交錯しています。
未来の値動きを読み切るのは至難の技です。
しかし、市場に参戦しているトレーダーとの心理戦、腹の探り合いもFXの楽しさのひとつなのです。
シナリオを描き、それがハマったときの爽快感ときたらもう・・・
「超気持ちい〜」ですよ(^ ^)
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