自分に合ったトレードスタイルの選択【FXの始め方 #4】

FXは平日であれば24時間いつでも取引ができますので、多彩なトレードスタイルが存在します。相場と1日中にらめっこできる人もいれば、そうでない人もいます。

自分の性格やライフスタイルに合ったトレードスタイルを見つけることも、FXで勝つためには大切な要素となります。

このページではFXのトレードスタイルやそのメリット・デメリットについて解説していきます。ご自身に合ったトレードスタイルの選択にお役立てください。

3つのトレードスタイル

FXのトレードスタイルの分類には厳密な定義はありませんが、ポジションを保有する期間や狙う値幅などによって、3つに大別されます。

ポジションを保有する期間が短い順に「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」と呼ばれています。

スキャルピング

スキャルピングとは数秒~1時間程度の短時間で、3~10pips程度の値幅を狙うトレードスタイルを指します。

1回あたりの利益は少ないのですが、取引を何度も繰り返すことで、利益を積み重ねていくスタイルとなっています。主に1分足5分足といった細かな時間軸に対応するチャートを見ながら取引します。

 

デイトレード

デイトレードとは、スキャルピングより少し長い期間(数時間~1日)で30~100pips程度の利益獲得を目指すトレードスタイルです。

保有しているポジションは基本的に当日中に決済し、翌日に持ち越すことはありません。主に1時間足15分足といったチャートを参考にトレードを行います。

 

スイングトレード

スイングトレードとは、デイトレードよりさらに長く、数日~数週間に渡ってポジションを保有し、50~100pips程度の利益獲得を目指すトレードスタイルです。

日をまたいでポジションを保有することになりますので、スワップポイントの受け取りや支払いにも考慮してポジションを建てる必要があります。主に週足日足4時間足などのチャートを参考にトレードを行います。

 

短期取引(スキャルピング・デイトレード)の特徴

メリット

  • 短期取引では、ポジションを持ち越さないので、寝ている間に急落するなどのリスクがない。また、スワップポイントを気にせず、取引できる。
  • 必然的に取引回数が増えるので、注文やチャート分析に慣れるのが早い。
  • 取引期間が短いので、値動きに影響する政治や経済の情報収集(※ファンダメンタルズ分析)が基本的には不要。

 

ファンダメンタルズ分析とは?

ファンダメンタルズ分析とは、各国の政治や経済の状況から、為替レートの変動を予測する分析方法です。

政策金利や景気動向、戦争・紛争といった政情不安などがその要素となります。

 

デメリット

  • 獲得できる値幅が小さいので、レバレッジを高めに設定しなければ大きな利益を獲得しにくい。
  • トレードの回数が多くなるので、取引コスト(スプレッド)の支払いがかさむ
  • 短時間になればなるほど、チャートの売買サインに「ダマシ」が多くなる
  • エントリーの際、スピーディーな判断が要求されるので、自分のトレードルールに反する売買が増えがち。

 

中長期取引の特徴

メリット

  • 頻繁にチャートをチェックしなくても良いので、忙しくて時間が取れない方でも取引しやすい
  • チャートにダマシが少なく、エントリーまでに十分に検討の時間が取れるので、FX初心者の方にもオススメ
  • 日をまたいでポジションを保有するので、スワップポイントを得られる(※ポジションによってはスワップポイントの支払いが必要になる場合あり)
  • 取引回数が少ないので、取引コスト(スプレッド)の影響が小さい

 

デメリット

  • ポジション保有期間が長くなるので、政治や経済の情報にも注意を払わなくてはならない(ファンダメンタルズ分析が必要となる。)
  • トレードチャンスが少ないので、取引に慣れるのに時間がかかる。

 

デモトレードで試してみるのがオススメ

前述したとおり、それぞれのトレードスタイルにはメリット・デメリットがありますので、ライフスタイルや性格によって向き不向きがあります。様々なトレードスタイルやFXの取引に慣れるために、デモトレードをしてみるのもオススメです。それぞれのトレードスタイルを体験して、自分に合ったものを見つけてみましょう。

 

デモ口座を使った架空の取引であるとはいえ、為替レートは実際の相場と連動しています。実際に自分のお金が増減することを除けば、本物のトレード同然です。トレードに使用するツールや情報サービスも実際に利用ができますので、FX会社の比較検討にもオススメです。

 

まとめ

最後にこのページのポイントをまとめます。

 

FXのトレードスタイルは期間の短い順に「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」の3つに分類される。

 

スキャルピング

数秒~1時間で3~10pips程度の値幅を狙う超短期売買。

デイトレード

数時間~1日で20~50pips程度の値幅を狙う短期売買。

スイングトレード

数日~数週間で50~100pips程度の値幅を狙う中長期売買。

 

短期取引と中長期取引にはそれぞれ、メリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルや性格に合ったトレードスタイルを選ぶことが重要。

各FX会社のデモトレード機能を利用して、試してみるのがオススメ。

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