FXで利益を上げる2つの方法(為替差益とスワップポイント) 【FXの基礎知識 #2】

FXで得られる利益は「為替差益」と「スワップポイント」の2種類です。

このページでは、それぞれの特徴や利益が出る仕組みについて解説していきます。

 

 

為替差益(キャピタルゲイン)について

為替レートは常に変動している

アナウンサー

「今日の東京市場は1ドルあたり110円10銭で取引されています。」

ニュースなどでこのようなフレーズを耳にしたことがある方も多いかと思います。

 

この「1ドルあたり110円10銭」というのは、米ドルと日本円の交換レートです。

通貨の交換レートはモノやサービスの価格と同様に、需要と供給のバランスによって常に変動しています。

 

米ドルと日本円を交換する場合

ドルの需要が高いor円の需要が低い)と、交換レートが上がる

ドルの需要が低い(or円の需要が高い)と、交換レートが下がる

ということになります。

 

為替差益(キャピタルゲイン)と為替差損(キャピタルロス)

前回の記事(「FXの特徴と魅力」)でもご説明しましたが、FXでは「買い」と「売り」の両方で取引を始めることができます。

・交換レートが上がると予想した場合は「買い」でスタート!

・交換レートが下がると予想した場合は「売り」でスタート!

 

予想通りに動いた場合に獲得できる利益を「為替差益(キャピタルゲイン)」といいます。

逆に予想と反する方向に変動した場合に発生する損失を「為替差損(キャピタルロス)」といいます。

 

「買い」と「売り」についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

FXとは?利益が出る仕組みとリスクを回避する方法

2019.03.16

 

為替差益(キャピタルゲイン)

1ドル100円で米ドルを

・買った場合、110円に値上がりしてから売れば10円の為替差益

・売った場合、90円に値下がりしてから買い戻せば10円の為替差益

 

為替差損(キャピタルロス)

1ドル100円で米ドルを

・買った場合、90円に値下がりしてから売却すれば10円の為替差損

・売った場合、110円に値上がりしてから買い戻せば10円の為替差損

 

スワップポイントについて

スワップポイントとは?

FXには為替差益とは別に、スワッップポイントという収入源もあります。

スワップポイントとは交換する2通貨の金利差によって生じる利益・損失のことを指し、保有している日数と量に応じてポイントが加算されます

現在、日本円は史上まれに見る低金利状態となっています。

日本円より金利の高い通貨を保有しておけば、金利差分の利息を毎日受け取ることができるのです。

 

米ドル/円を例にすると

例えば米ドルを1ドル100円の時に1万ドルを買えば、1日につき70〜80円のスワップポイントを得ることができます。

逆に1ドル100円の時に1万ドルを売れば、1日につき70〜80円のスワップポイントを支払わなくてはなりません。

長期に渡って通貨を保有する場合は、スワップポイントも考慮して取引を始めたほうが良いでしょう。

 

キャリートレードについて

スワップポイントの獲得を主とするトレードスタイルを「キャリートレード」といいます。

対象となる通貨を持っているだけで、毎日利益を得られるという利点はありますが、取引量やレバレッジなど、余裕を持った資金計画を立てなければ大きな損失を抱えてしまう恐れもあります。

スワップポイントは日々微妙に変動しており、各国で政策金利の見直しが行われる際は大きく動くこともあります。

また、FX取引会社によっても若干異なりますので、キャリートレードを行う際には十分に比較検討をしたほうが良いでしょう。

 

まとめ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

このページの要点をまとめると…

 

為替差益とスワップポイント

★FXで得られる利益は「為替差益」と「スワップポイント」の2種類

 

①為替差益(キャピタルゲイン)

FXの投資対象となる通貨の交換レートは常に変動しており、

相場の状況に応じて「買い」または「売り」のいずれかで取引をスタートする。

上がると予想したら「買い」下がると予想したら「売り」でスタート)

 

予想通りの方向に動いた場合は「為替差益(キャピタルゲイン)」を得ることができ、

予想に反する方向に動いた場合は「為替差損(キャピタルロス)」が発生する。

 

②スワップポイント

交換する2通貨の金利差によって生じる利益・損失を「スワップポイント」という。

スワップポイント=金利差×保有量×保有日数

 

金利の高い国の通貨を買う場合はスワップポイントを受け取れるが、

その逆の場合はスワップポイントを支払わなくてはならない。

 

長期間に渡って通貨を保有する場合はスワップポイントも考慮して取引をする必要がある。

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